さて、いまだにブログの取り扱いに困っているところですが、チェンマイからチェンライへ移動するバスの中で少し時間を持て余したので、何を書こうか思いつつパソコンを広げてみました。
旅を始めて2週間ほどが経ち、やはり旅と旅行は違うもんだな〜としみじみ。今の所観光地にも行ってはいるが、なんだろう。手放しでそれがいいのかどうかよくわからない。自由を求めていたところも少なからずあると思うが、自由を求め何かを手放すと、その瞬間に次の制限が自由を奪っていく感覚。自由を得る代償としての不安。インターネットの普及に伴う、遠くにいるのに遠くにならない違和感(もちろん、ネットの普及に伴う恩恵は最大限受けているけど)。全てが心地よいとは言えないが、それでも一つ一つの体験が自分に変化をもたらしている感覚がある。
旅に出て失われつつあるのが、時間の感覚。時間ってほんと不思議だなと思う。旅に出て2週間であるけど、まだ2週間という感覚ともう2週間という感覚と、早く過ぎてほしい感情と、一方でずっと続けばいいのにという感情。いろんな感情が時間感覚と共に自分の中に溶けていく。
旅を通して、これだけの投資をして旅をしているんだから、何かを得ないといけないのではないかというプレッシャー、1日1日を過ごしていくうちに固まっていたアイデンティティが一つ一つ崩れて溶けていく感覚。
自分はペルソナが多いのではないかと思っている。それぞれのペルソナは悪いものではないし、嫌いじゃない。しかしながら、日本にいる時には、どのペルソナが最もコアな自分に繋がっているのかということはだんだんわからなくなっていたように思う。まだ、短いけど、ひとり旅の中で、日本で生きていくために作ったペルソナが不要になり、徐々に自分の最もプリミティブなキャラクターに根差したペルソナが主体になってきているような感じはあるかもしれない。
まとまらないが、今まで固まっていたもの、安心と安定の中から不安定になったことによる混乱と融解、一度崩れ、溶けた状態になった時、そこからまた違う世界が見えるのかもしれない。不安定な状態は多くをもたらすと思う今日この頃。
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